【中級者向け】サツマカサゴの飼育・採集・混泳・餌について
こんにちは!
サツマカサゴの餌を食べたあとのドヤ顔が大好きなAoiです。
「サツマカサゴ」の飼育・採集などについてお伝えしたいと思います!
《簡単なまとめ》
サツマカサゴは
胸ビレオレンジのライブロックと化す小型肉食獣
・採集
・飼育環境・混泳
・飼ってみた感想
サツマカサゴの生態について
全長20〜25cmほどのフサカサゴ科に分類されるカサゴの中では小さめな種類です。
日本では千葉外房以南の暖かい海に生息しています。
体色は周囲の環境により異なりますが、胸ビレの裏側が鮮やかなオレンジ色なので見分けづらいカサゴ類の中でも見分けやすい種類です。
背ビレには毒があり、刺されると鈍い痛みが長く続くと言われています。
水中の姿は、背ビレをたたみ、岩下やサンゴの周りで岩に擬態して、近づいてきた小魚・エビを捕食しています。
採集について
採集難易度 ★★★☆☆
サツマカサゴは、タイドプール(磯溜まり)で岩と擬態しています。
足のつく深さでも見つけることができますが、擬態しているので見つけることがとても難しい魚種になります。
私もサツマカサゴを見つけるのは、他の魚を追っているときに、岩が動いた!?という感じで見つけます。
見つけたら焦らずサツマカサゴの周りを網で囲い、追い込めば容易に採集することができます。
背ビレに毒があるため、採集後に手を刺されないよう気をつけてください。
飼育環境
水温 22度~29度前後
比重 1.018〜1.023
餌 魚の切り身・小魚・小エビ
混泳 肉食魚のため小さな魚は注意
サンゴとの相性 ○
餌付け 魚の切り身まで餌付けするには時間がかかる
私の水槽は水温25度、比重1.20、45センチ水槽・外掛けろ過・外部ろ過(小)で飼育しています。
必須と言われるプロテインスキマー・殺菌灯は無しです。
タイドプールの生き物は水質変化に強く丈夫なので、外掛けろ過だけの水槽でも大丈夫だと思いますが、他にも10匹ほど飼っているため外部ろ過をつけています。
またフサカサゴ科の魚は脱皮をする種類が多いです。
ミノカサゴも同様に脱皮をしますが、薄い膜がふわっと取れるイメージです
水質悪化の原因にもなるので、みつけたらスポイトで回収しています。プロテインスキマーがあれば特に問題ないと思います。
サツマカサゴは生き餌の確保が1番の難題になります。
餌は、磯採集の時に捕まえてきたアゴハゼやボラ・イワシの幼魚・イソスジエビをストックして与えています。
だんだんと魚の切り身に切り替えて行きたいですが、まだ5センチほどのため栄養面を考えて生き餌を与えています。
餌やりの際には、目の前に餌が来ないと食べないため、広い空間で餌を与えてもなかなか食べることができません。
私の水槽では、一部仕切りを作り、コウワンテグリと同居しながら生き餌を与えています。
混泳は、サツマカサゴより大きい魚でしたら基本的に問題ありません。
サンゴとの相性はほぼ動かないため、良いです。
飼ってみた感想
サツマカサゴは、餌を食べた後ドヤ顔をしているように見えるのでとても可愛いです。
動きが少ないので、面白くないと思われそうですが、餌が目の前に来た時の俊敏さは早すぎて見えないほどです。
どんなに魚やエビが近付いたり乗ったりしても「わたしは岩です」と動かないので、そういう意味で面白いお魚です。
ぜひみなさんもサツマカサゴを飼育してみてください!