【初心者向け】カクレクマノミ(ニモ)の飼育・採集・混泳・餌について
こんにちは!
カクレクマノミの生態が面白い!と思っているAoiです。
「カクレクマノミ」の飼育・採集などについてお伝えしたいと思います!
簡単なまとめ
カクレクマノミは
丈夫で水槽内でも繁殖ができる映画界の有名人
生態
採集
飼育環境・混泳
まとめ
カクレクマノミの生態について
全長10〜15cmほどのクマノミ属に分類され、日本では千葉以南の暖かく浅いサンゴ礁などのイソギンチャクをすみかにして生息しています。
体色には様々なパターンがありますが、基本的にはオレンジ色にヒレに黒色の縁取りがあり、白のバンドが入っています。
まさに「ファインディングニモ」ですが、実際のお顔は少しおじさんぽいです。
カクレクマノミが住処にしているのは毒を持つイソギンチャクで、普通の魚はイソギンチャクの毒にやられ、食べられてしまいます。
カクレクマノミの表皮にはイソギンチャクの毒から守る粘膜を出しており、この粘膜をふき取るとカクレクマノミも他の魚と同じく食べられてしまいます。
また、カクレクマノミは水槽内で繁殖のできる数少ない魚種の1つですが、とても面白い生態をしています。
実は生まれて成長したカクレクマノミは、全員オスです。
そして、群れの中の1番大きなオスがメス化していき、卵を産めるようになります。
このことを「雄性先熟」といい、他にもコチ、クロダイ、ハナヒゲウツボもこの性成熟を経て繁殖します。
この逆の「雌性先熟」もあり、マハタ、キュウセンなどがこれに該当します。
なので、ニモは絶対オスで、マーリンは群れの中の小さな個体だったということになり、将来はお母さんになる可能性があります。
採集について
採集難易度 ★★★☆☆(例外)
カクレクマノミは、沖縄のタイドプール(磯溜まり)やリーフ内のイソギンチャクにいます。
私も腰くらいの深さで何度か見たことはありますので、探せばツアーなどでなくても出会えると思います。
カクレクマノミはイソギンチャクから基本的に離れないので、採集は簡単です。
ただし、その地域のシュノーケリングツアーなどの観光名所となっている可能性があるので、基本的に採集はせずに、ブリード個体を購入して飼うようにしましょう。
飼育環境
飼育難易度★☆☆☆☆
水温 22度~29度前後
比重 1.018〜1.023
餌 人工餌 (ショップによる)
メガバイトレットなど
混泳 肉食魚・小さな甲殻類との混泳は注意が必要
サンゴとの相性 ○
餌付け ブリード個体であれば雑食なので容易
ショップで購入できるブリード(養殖)のカクレクマノミは水槽生まれ・水槽育ちのため、温度・比重の変化を大きくしないように気を付ければ、30センチ水槽から飼うことのできる魚種です。
餌も人工餌に慣れており、雑食性なのでなんでも食べますが「メガバイトレッド」がおすすめです。
混泳は様々な魚と可能ですが、小さなエビなどの甲殻類は食べてしまう可能性があるため、カクレクマノミより大きな肉食でない種類との混泳が理想となります。
大きくなればなるほど気が強くなり近づく魚に威嚇してしまう可能性があるので、あまりに攻撃されるようでしたら隔離していじめている側を捕まえて先にいじめられていた方を先に水槽に戻し、
サンゴとの混泳は可能ですが、かなり体をサンゴやライブロックにつけるため、きちんとイアウトによっては気をつけて入れるべき魚種かもしれません。
カクレクマノミは海水魚水槽を始めるきっかけになることの多い魚で、初心者の方にはとても飼いやすいお魚です。
ぜひ、みなさんも初心者向けの美しい「カクレクマノミ」を飼育してみてください!